出版物
日々の考古学3
東海大学考古学研究室 編
2020年3月 発行
ISBN 9784864451321
4,950円(税込み)
考古学研究室開設40周年を記念した論集。2009年発行の『日々の考古学2』の続刊。様々な現場で活躍する卒業生と教員による書き下ろし25編を収録。それぞれの著者が、現在取り組んでいる研究テーマ、日々の調査活動の中で芽生えた問題意識などについて取りまとめた。
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《目 次》
第Ⅰ部 日本列島の考古学
井関 文明 石刃について 後期旧石器時代初頭の南関東を中心として
今井 千尋 富山県における石錘と土器片錘の分布 現時点までの活動報告
北條 芳隆 三内丸山遺跡と北限の満月
秋田かな子 小型式論 加曽利B2式横位展開弧線文成立の理解
宮原 俊一 重たい紡錘車 縄文晩期の有孔円板形土製品について
米元 史織 縄文狩猟採集民と弥生水稲農耕民を対象とした生業活動と年齢に基づく諸活動の仕方の違いに関する形質人類学的検討
鳥居 貴庸 木製鍬の画期からみた水稲耕作の革新 弥生時代から古墳時代の群馬県を対象に
杉山 和德 東日本の刃関双孔鉄剣
葉山 茂英 考古遺物から見た弥生時代の棹秤
加藤 学 弥生時代における管玉製作工具「石針」の製作工程 新潟県吹上遺跡出土資料の観察から
一之瀬敬一 中部高地における不整形の周溝墓
松﨑 大嗣 九州南部における甑形土器の導入と変容
桑原安須美 埼玉県域における古墳時代から奈良・平安時代の漁網錘 北武蔵における漁撈活動を探る第一歩として
松本 建速 考古学から見た黒ボク土 青森県おいらせ町域と六ヶ所村域を例に
石井 龍太 琉球諸島における多重境界性集落に関する事例研究 沖縄県南城市底川村跡発掘調査報告
宮本 由子 西表島網取遺跡出土貝類検討のための貝類生態調査
山口 雄治 ボーリングコアを用いた古地形の発達過程とその評価 岡山市鹿田遺跡を例として
大倉 潤 「北矢名七ツ石」 秦野市天神台遺跡掌話
湯本 悠介 科学館事業と考古学
第Ⅱ部 世界の考古学
小柳 美樹 副葬過濾器からみた良渚墓制の成立過程
小茄子川歩 亜周辺の特質 交換様式・環境多様性・地政学的条件からみたインダス文明の社会構造
遠藤 仁 インド共和国グジャラート州カンバートにおける紅玉髄製ビーズ生産 その技術特性
竹野内恵太 儀礼的景観の創出とエジプト初期王権の再生産
有村 誠 東海大学考古学研究室所蔵の脱穀橇
千本 真生 前期青銅器時代デャドヴォ遺跡の土偶に関する覚書
雑 誌
海と考古学 第12号(2019)
《目 次》
・西表島網取遺跡から出土したマルタニシの考古学的考察―神奈川県産現生資料との比較から―
宮本由子・松本建速・北條芳隆
・古代・中世の権衡資料―南関東地方出土の考古遺物から―
葉山茂英
海と考古学 第11号(2018)
《目 次》
・出土魚種組成から探る近世京都の魚類利用と身分階層の関係―公家、高辻家を中心に―
宮本由子
・弥生時代後期~古墳時代前期の「錘状土製品」―南関東地方を中心に―
葉山茂英
・王子の台遺跡出土大型石棒の構成岩石種と移動について
柴田徹
・島の附加条縄文-縄文時代後期粗製土器の施文原体-
宮原俊一
・キプロス島に移住した新石器集団の起源-移住は考古資料で証明できるか?-
有村誠
・青森県六ヶ所村金堀沢遺跡第1次〜4次調査概報-埋まりきらない遺跡の研究-
松本建速・秋田かな子・宮原俊一・栗田大輔・菅野 剛志
海と考古学 第10号(2017)
《目 次》
・銅鐸形土製品の中の錘状土製品
葉山茂英
・神奈川県域における弥生・古墳時代の玉作と流通-管玉を中心に-
佐藤彰哉
・石皿と磨石はどこから来たか-縄文時代の神奈川県域
松本建速
海と考古学 第9号(2016)
《目 次》
・弥生時代後期~古墳時代前期の錘状土製品-東海地方を中心に-
葉山茂英
・レプリカ法によるパナリ焼混和材の検討
島袋 舞
・貝輪をはめて葬られた少女
北條芳隆
・北海道札幌市出土のロクロ土師器の成分分析と産地推定
松本建速